損害賠償請求

2017年10月16日 月曜日

脳脊髄液減少症に関する画期的判決

脳脊髄液減少症に関する画期的な判決が,平成29年6月1日に名古屋高等裁判所民事第4部(裁判長裁判官藤山雅行)で言い渡されました。これは,以前,この弁護士ブログで紹介した脳脊髄液減少症患者・家族支援協会の代表を務めている中井宏氏から,判決の全文を含め,情報提供をして頂きました。協会の会報にも同判決の内容が紹介されており,同判決が判例秘書にも登録されたということでした。この判決を言い渡した名古屋高裁の裁判長は,藤山正行裁判官という有名な裁判官であり,被害者救済の観点から,勇気ある判断を下されたことに,最大の敬意を表し,また,声援を送りたいと思います。今回の名古屋高裁の判決は,これまで交通事故等で被害者が原告となって訴えを提起してきた裁判で保険会社側から証拠提出されてきた吉本医師の見解について,実質的に,その信用性を否定し,「臨床の現場で実際に診療活動を行っている専門医ら」の見解を重視して判断を下している点について,特に強い共感を覚えます。「現場で実際に診療活動を行っている専門家」の声に耳を傾けることは,交通事故等の被害を受けて実際に苦しんでいる被害者の声に耳を傾けることにつながり,被害者の救済という理念を実現する意味でも,極めて重要なことだと思います。

弁護士 田中秀浩

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2017年5月 1日 月曜日

脳脊髄液減少症患者・家族支援協会の代表・中井宏さんが来所

先日,脳脊髄液減少症患者・家族支援協会の代表をされている中井宏さんが当事務所に来所され,脳脊髄液減少症に関する貴重なお話をして頂きました。
中井さんは,脳脊髄液減少症で苦しむ患者さん達の救済のために骨身を削るような努力をされ,昨年,ブラッドパッチの保険適用という素晴らしい成果を勝ち取られ,現在も,さらなる救済の拡大への運動を展開されています。
私たち弁護士も,脳脊髄液減少症で苦しむ患者さん達のために,できることがあれば,全力で取り組んでいきたいという思いで一杯になりました。

後日,中井さんに,事務所に来所された時に記念撮影した写真を,脳脊髄液減少症患者・家族支援協会のフェイスブックに掲載して頂きました。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1013608118773767&set=a.156610261140228.33933.100003737645329&type=3&theater

脳脊髄液減少症患者・家族支援協会については,下記サイトを御覧ください。
http://www.npo-aswp.org/



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2017年3月27日 月曜日

簡裁交通事故事件(物損)への取り組み

平成29年3月1日に東京三弁護士会により実施された簡裁交通事故事件(物損事故)に関する研修を受講しました。

弁護士保険の普及に伴い,従来は費用の面で弁護士に依頼されるまで至らなかった比較的少額な物損だけの交通事故事件についても,簡易裁判所で取り上げられることが増えました。
それに伴い,簡易裁判所はこうした物損の案件を迅速に解決するために,弁護士と協働で行う新しい審理の取り組みを始めています。
今回の研修を生かし,今後,当事務所で受ける事件についても,裁判所の求めるポイントを押さえた訴訟活動を行っていきたいと思います。

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2016年10月17日 月曜日

介護事故の事案での解決事例紹介

・Aさんは,持病の影響から日常動作のうち食事・入浴等の介助が必要な老婦人で,在宅介護サービスを受けていました。ある日,Aさんがヘルパーの介助で入浴していた際,介助用の椅子が倒れ,浴槽にいたAさんの頭部を直撃するという事故が発生しました。医師は「外傷性頸部症候群」と診断しました。事故前のAさんは,持病のため身体機能の一部が不全でしたが散歩等はできていましたが,事故のため持病が急激に悪化して寝たきりの状態となり,自宅を売却して施設に入所せざるをえない状態になりました。

・Aさんが当初相談したB弁護士は,Aさんの了解も得ず,ヘルパーを派遣していた業者に100万円を請求。しかし,相手の回答は,事故と後遺症に因果関係がないので一切支払う必要はないという回答でした。

・その後,AさんはB弁護士の代わりに当事務所に事件を依頼。当事務所は,相手方を被告として損害賠償を求める裁判を提起し,事故前は持病のため後遺症5級相当であったが,事故により3級相当に悪化したと主張し,損害として後遺障害慰謝料,自宅売却に伴う諸費用,施設入居費用等を含め3000万円の損害賠償を請求しました。裁判の結果,裁判所から,素因減額(被害者が事故前から有していた精神的ないし肉体的要因のために損害が拡大している場合に,その要因を考慮して損害賠償額を減額すること)はあるが1750万円の和解金を支払うよう被告に提示され,被告も最終的には裁判所の和解案を受け入れて和解が成立。和解金全額が無事支払われました。 結果として,前の弁護士が提示した約17倍の和解金を取得でき,Aさんにとって素晴らしい解決となりました。

・前の弁護士は,事故直後にAさんが行った病院の医療記録のみ調べ,Aさんや,その家族から過去の病状について事情聴取していませんでした。
 これに対し,当事務所では,事故前のAさんの医療記録を全部取り寄せ,事故前にAさんを診ていた医師にも面会,事故後にAさんを診ていた医師にも面会し,その内容を裁判所に提出しました。さらに協力医からAさんの事故前の持病について複数回のレクチャーを受け,医療文献も収集して裁判所に証拠として提出。施設に入所し寝たきりになってしまったAさんの下にも何度も足を運び,聞き取りを重ね,余命が知れなかったため早期に証拠保全でAさんの尋問も実施するなど,あらゆる立証の努力を重ねました。さらに,その内容を裁判所に分かりやすく伝えるため,事故現場で撮影した写真等を用いるなど視覚に訴えるビジュアル資料を利用する等の工夫も重ね,専門的な医学的知識については裁判所に分かって貰うためのプレゼンテーションを行う等,あらゆる工夫を重ねました。まさに執念と努力・工夫の積み重ねが勝因となりました。

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2012年11月12日 月曜日

損害額は細かい積み重ねが大事です。

 ここ数年で,交通事故による高次脳機能障害の事案を何件か受任しました。高次脳機能障害の損害については,きめの細かい立証がとても重要です。
 寝たきりになるなどして,後遺症1級ともなれば,将来の介護費用の請求が大きな問題となります。
 また,自宅で介護するとなれば,引っ越しも考えなければならず,自宅購入の費用なども問題となります。 
 そのほか,本人の普段の生活状況や介護する方の状況から,必要な費用を細かく聴取し,今後,場合によっては数十年にわたる期間,どのような生活になっていくのかを考慮して,必要となる介護用品を選定し一覧表にいたします。この一覧表には,品名,金額(あるいは単価),耐用年数(あるいは年間の金額),これらについての計算式,裏付けとなる証拠の番号等々を記載します。これは,大変に細かい作業で大変な作業量を伴うため,これまでの損害賠償請求では見過ごされることもあったのでしょうか,近時,このような請求が増えつつあるようです。
 ある事件では,耐用年数のある介護用器具だけでも40品目以上(例えば,介護用の車両,屋外用と室内用の車椅子,特殊テーブル,介護用ベッド,吸引器等々),介護用消耗品も30品目以上(例えば,オムツ,ガーゼ,プラスティックシリンジ,消毒剤,洗浄剤,吸引チューブ等々)になりました。
 この事件でも,このような作業をして,合計額を割り出すと,介護用品だけでも数千万円の損害額になりました。事実に基づき積み上げると,保険会社も何も言えないものです。
 このような損害額の積み重ねのためには,介護の現場をよく知っておくことが大切です。
 当事務所では,このような事件を複数経験しておりますし,細かい作業の労を厭わず依頼者のもっとも利益になるように最善の努力をしております。
  築地 伸之

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2012年2月16日 木曜日

インターネットでの権利侵害

 私は,クラシック音楽が好きなのですが,2ちゃんねるでクラシックのスレッドを見ると,かなり辛らつに他人を非難中傷する書き込みが見受けられます。クラシック音楽というと上品な人たちが聴いているというイメージがあると思うのですが,匿名の世界では,人格が変わってしまうということなのでしょうか? 
 インターネットで行き過ぎた名誉毀損等の書き込み等があった場合,書き込まれたプロバイダーに対し,発信者情報開示請求をし,発信者は誰かの開示を受け,その発信者に対し,損害賠償請求をするという段取りを採ることとなります。
 私たちの事務所でも,複数件このような段取りで損害賠償を裁判所に認めてもらった経験を有しております。また,発信者情報開示請求をしただけで,発信者が自主的に名誉毀損的内容を掲げているウェブサイトを閉鎖するということもあります。
 インターネットでの書き込みにお悩みをお持ちの方,一度気軽にご相談ください。
 屋宮昇太

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