弁護士ブログ
2012年12月 1日 土曜日
TT法(刑事弁護におけるケース・セオリーの構築方法)研修
研修シリーズです。今日は,TT法(刑事弁護におけるケース・セオリーの構築方法)という研修を受けてきました。刑事弁護で有名な高野隆先生の研修です。裁判員裁判が始まる前からペーパレス弁論を実践している先生で,今回の研修もペーパレスでした。
研修の内容は,裁判員裁判においては,これまで裁判官裁判では間接事実の積み重ねで事実認定をしてきたが,これからは,裁判員に弁護人の勝訴すべき理由(ケース・セオリー)をいかに示せるかが重要であり,そのためには,川喜多二郎氏(東京工業大学名誉教授)が考案したKJ法を参考とした思考整理法(=TT法)が有効だというものでした。TT法というのは,高野隆の頭文字をとったそうです。これは,ふせんに被告人に有利な事実と不利な事実とその理由を挙げられるだけ挙げ,これをホワイトボードに張り付けて,グループ分けし,整理をして,ストーリーを組み立てるという手法でした。
斬新な発想で,どこまで実践できるのか,自信がないのですが,間接事実による事実認定のみに頼るだけではない主張をしなければならないというメッセージには大いに啓発を受けました。伝統のみに縛られず,新しい発想も意欲的に取り入れて,新鮮な弁護活動を心がけていきたいものです。
屋宮 昇太
研修の内容は,裁判員裁判においては,これまで裁判官裁判では間接事実の積み重ねで事実認定をしてきたが,これからは,裁判員に弁護人の勝訴すべき理由(ケース・セオリー)をいかに示せるかが重要であり,そのためには,川喜多二郎氏(東京工業大学名誉教授)が考案したKJ法を参考とした思考整理法(=TT法)が有効だというものでした。TT法というのは,高野隆の頭文字をとったそうです。これは,ふせんに被告人に有利な事実と不利な事実とその理由を挙げられるだけ挙げ,これをホワイトボードに張り付けて,グループ分けし,整理をして,ストーリーを組み立てるという手法でした。
斬新な発想で,どこまで実践できるのか,自信がないのですが,間接事実による事実認定のみに頼るだけではない主張をしなければならないというメッセージには大いに啓発を受けました。伝統のみに縛られず,新しい発想も意欲的に取り入れて,新鮮な弁護活動を心がけていきたいものです。
屋宮 昇太