弁護士ブログ

2012年3月16日 金曜日

情状弁護

 刑事事件で被告人が犯罪をしていることを認めているときには,専ら刑の重さがどの程度かが問題となります。このとき被告人の刑の重さに関する弁護活動を行うことを情状弁護といいます。
 特に懲役3年までだと執行猶予となる可能性があり,この執行猶予となるかどうかが大きな争点となることが多いです。執行猶予とは,懲役を言い渡されても一定期間禁固刑以上の罪で罰せられなければ刑務所に行かなくても済むという制度です。たとえば,懲役3年執行猶予5年の判決であれば,5年間禁固刑以上の罪で罰せられなければ,3年の懲役は刑の言い渡しの効力を失い刑務所にいかなくても済むこととなるので,執行猶予が付くかどうかは被告人のその後の人生に大きな影響を与えます。
 情状弁護で主張することは,たとえば窃盗では,盗んだ動機,被害金額の大小,示談の成否,被告人の反省などある程度,パターン化されています。
 しかし,私は,このようなパターン化された弁護活動だけではなく,なぜこのような犯罪をしてしまったのか,今後どのようにして生活をして再度の犯罪をしないようにするかを目の前の依頼者と徹底して語り合うようにし,時には依頼者と議論を交わします。その上で,その人の善悪両面を合わせもつ,人間そのものの姿を法廷では裁判官に理解してもらおうと努力しています。
 「罪を憎んで人を憎まず」という言葉がありますが,弁護人が法廷で「罪」にのみ着目した弁護活動しか行わず,「人」を重視した弁護活動を行わなければ,法廷で依頼者の「人」の側面を語る人がいなくなってしまいます。検察官は,被告人を「犯罪者」として主張立証を行いますが,弁護人としては,被告人を善悪の両側面を持つ「人」として適正な処分がなされるように最大の努力をしていかなければならないと考えています。
 屋宮昇太

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