弁護士ブログ

2011年8月 3日 水曜日

被災地での法律相談②

松村です。

我が事務所の築地弁護士に続き,私も6月と7月に,それぞれ2日間ずつ,宮城県石巻市に出張法律相談に行きました。税理士,会計士と組んでの,震災被災者のための法律・税務・生活相談会です。
6月の時点ではすでに震災から3ヶ月が経過していたわけですが,港の近辺や海岸に近い一帯は,風景ががらりと一変し,まさに無残な灰色と茶色の無機質な世界が荒涼と広がっているのでした。もちろん,テレビの映像でそうした光景は何度も見ていましたが,実際にその現場に身を置いて実感すれば,あまりの惨状が我が身に襲いかかってきて,思わず身震いします。そして,その時点でもなお,魚加工工場等が流されたことで漂う強烈な悪臭が鼻を突きました。
しかし,そうした中に,あちこちに瓦礫に立ち向かう人々がいて,石川県とか山口県とかという旗を持ったボランティアの人たちが黙々と作業に向かっているのでした。
相談会の会場自体も,津波で1階が冠水したということですが,6月の時点ではきれいに修復されていました。
相談に来る方々は,当たり前と言えば当たり前ですが,全員が,家族か親族の誰かが亡くなったり行方不明になっている方ばかりです。石巻市は,津波による行方不明者がダントツに多いと聞きました。
相談内容は,相続,アパート経営,二重ローン,不在者財産管理,義援金等と生活保護の関係,墓地問題など,多岐にわたりました。昨日まで普通に暮らしていた人が,一瞬にして重大な試練に立ち向かうことになったのですから,どの人も重苦しく不安な表情です。
ある人は,自宅も自営の仕事場もすべて失いながら,地域のリーダーとして自分の被害を差し置いて人のために奔走する毎日でしたが,相談の場に来て,人の前では弱気は見せられないんですと,涙を流して窮状を訴えていました。その現実のあまりの重さに,こちらもかける言葉がありませんでした。
しかし,帰るときはにこにこして帰っていった人がいましたよ,と担当役員の方にお聞きすると,こちらも本当にうれしくなりました。
東北の人は,我慢強く地道です。その姿に逆に勇気づけられる思いでした。いかなる地獄の環境に陥っても,立ち直る意欲さえ失わなければ,必ず復興はできる! 法律家として少しでもそのお手伝いをしよう! そう痛感した相談会でした。

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